トム・ハーディ
マッドマックスシリーズの『怒りのデス・ロード』から2代目の主人公・マックス役に抜擢されたトム・ハーディについて解説します。
トム・ハーディの経歴
ロンドン出身の俳優で、本名はエドワード・トーマス・ハーディ。ハリウッドデビューをしたのは2001年で、そのときにはリドリー・スコット手掛ける『ブラックホーク・ダウン』に出ていました。もっとも、そのときにはトーマス・ハーディという名前で出ていたようです。トム・ハーディは映画での印象が強いですが、舞台俳優として活躍することも多く、イギリスで権威ある演劇・オペラの賞ローレンス・オリヴィエ賞に名前が上がるほど。
日本人にとって馴染み深いのは、やはり『インセプション』でしょう。2010年には主要キャラクターの一人であるイームス役で有名になりました。2011年には『裏切りのサーカス』にも出演しています。俳優としての活躍もあって、2011年には英国アカデミー賞でライジング・スター賞(演技の”新しい才能”に対して贈られる)を受賞しています。
2015年に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に出演し、3年後の2018年には、大英帝国勲章第3位(CBE)を叙勲しています。
マッドマックスにおけるトム・ハーディ
『怒りのデス・ロード』において、トム・ハーディはしばしば苛立っていて、怒りを顕わにすることもあったと、本人やシャーリーズ・セロン、ゾーイー・クラヴィッツ(イモータン・ジョーの妻の一人・トーストの役者)などが語っています。特にシャーリーズ・セロンとの中は最悪で、常に険悪なムードが漂っていたと明かされています。
“マックス”は、メル・ギブソンが作り上げてきた作り上げてきたキャラクターでしたから、それを演じるトム・ハーディの重圧はどれほどのものだったでしょうか。『サンダードーム』から30年近く経っているとはいえ、あれほどの大ヒットを飛ばし続けたシリーズ作品ですから、当時の感動を覚えているファンは多かったはずです。
大きなプレッシャー、求められる要素は多いが、どう動くべきかの指針が示されない状態。いち観客としては、手探りで思うように行かない焦燥感もあったのだろうと想像をするだけしかできません。
そんな試練を乗り越えて、トム・ハーディは無口の放浪者・マックスを見事に引き継ぎ、演じました。今後、またマッドマックスの続編が出たら、ぜひトム・ハーディに演じてもらえたら嬉しいですね。