アラビアンナイト 三千年の願い

『アラビアンナイト 三千年の願い』を手掛けたジョージ・ミラー

『アラビアンナイト 三千年の願い』の監督は、『マッドマックス』シリーズの監督として知られるジョージ・ミラーです。
ジョージ・ミラーはオーストラリア出身で、元々は医学学校を卒業して病院で働いていたという経歴を持ちます。
ある日、双子の兄弟と一緒に短編映画を作ったところコンクールで優勝し、映画学校のワークショップに参加することになります。

医師として働きながらも盟友バイロン・ケネディと共に短編映画をつくり、『マッドマックス』にて初めての長編作でメガホンを握ります。
そこで描かれたバイオレンスな作風が話題を呼び、ケネディと共同で製作会社を立ち上げた後、『マッドマックス』の続編の監督も務めました。
スティーブン・スピルバーグの誘いでハリウッドに行った後も『マッドマックス』シリーズの続編やCGアニメ映画など、さまざまな素晴らしい作品を手掛け、人気をあつめています。

『アラビアンナイト 三千年の願い』のあらすじ

世界中の神話や物語を研究する主人公アリシアは、自身の物語論の講演会のために、トルコのイスタンブールに招かれます。
イスタンブールで開かれていたバザーで美しいガラス瓶を見つけたアリシアは、購入して持ち帰ることにしました。
ホテルの部屋に戻ると、突然ガラス瓶の中から巨大な魔人が姿を現します。

瓶の外に出してくれたお礼にと、魔人はアリシアに「3つの願い」を叶えると申し出ますが、アリシアはそれに対して懐疑的な様子を示します。
なぜならば、アリシアが知る神話や物語において、願い事を叶えた主人公にハッピーエンドが訪れるのは稀であることを知っているからです。
自分自身が自由になるためにもどうにか彼女に願いを言わせたい魔人と、物語の専門家としての知識があるゆえに魔人を信用できないアリシアが最終的にどんな選択をするのか、そんな様子が描かれている作品です。

『アラビアンナイト 三千年の願い』の評価

『アラビアンナイト 三千年の願い』の世間的な評価は、そこそこといったところでしょうか。
ストーリーの発想はなかなか評価が高めなのですが、内容が難しく、ストーリーのラストも「ここで終わりか―」感が強めなので、高評価に至らないのはなんとなく腑に落ちます。
『アラジンと魔法のランプ』が好きな方は、割と入りやすいかもしれません。

あらすじだけを見るとゴリゴリのファンタジー作品のように見えますが、内容的には恋愛要素が強めになっているので、心構えを間違えるととんでもないことになるので注意が必要です。
映像的にはとても美しく全体的おしゃれな映画なので、時間がある方は是非チェックしてみてくださいね。